受け口(反対咬合・はんたいこうごう/下顎前突・かがくぜんとつ)
受け口は身長が伸びるにつれて下あごも前に成長します。様子を見ているとどんどん悪化するかみ合わせです。
歯を抜かないで治療するには早ければ早いほどよい結果が得られます。少なくても8-10才頃までには部分矯正治療を開始するとよいでしょう。
学会で認定された矯正専門医は経年的治療経過のレントゲンを分析して、下あごの成長とかみ合わせの状況を判断します。
症例1
このケースでは骨格的にも強い受け口でしたが、部分矯正治療で骨格的改善を行った結果、下あごの成長方向をコントロールできて、本格矯正治療では非抜歯治療で行うことができました。適切な部分矯正治療の重要性がわかるケースです。治療が遅れると平均を大きく超える下あごの成長が発現して、手術を伴う矯正治療(外科的矯正治療)をしないと改善できないことがあります。
症例2
成人の受け口のケースです。奥歯には交叉咬合(上と下の歯の位置が逆さま)を伴っています。
抜歯治療や外科的矯正治療の適用も考えられましたが、矯正診断(レントゲンなどの分析結果)では非抜歯治療の可能性がありました。非抜歯治療を選択するには治療難易度の高いケースでした。しかし患者さん自身の協力も良好だったこともあり、親知らずまで含めた32本の歯で矯正治療を仕上げることができました。
治療経過 正面
治療経過 右横
治療経過 左横
治療経過 上側
治療経過 下側
治療経過 正面 second
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